たぬき探偵ジェリー｜静岡の謎解きゲーム

ごきげんよう、諸君。

今日も静岡は曇りだ。

最近はこんな日が多い。やはり梅雨入りしたからだろうか？

こんな日は少し感傷的になる。



そう、ヒロコだ。

ヒロコは小学校一年生のとき同じクラスだった。

明るくて、おてんばで、可愛くて、クラスメイトから好かれる素敵な女性だった。

私は当時、彼女に恋をしていた。

算数の問題を解けずに、困り果てている彼女は特に可愛かった。

クラスの多くの男子が彼女を慕っていた。そう、彼女はまさにマドンナだったのだ。

私にとっては高嶺の花だった。

ライバルが多いのだ。しかし、私は諦めなかった。

ある日、彼女のゲタ箱に手紙をそっと忍ばせたことがある。

「ほうかご、うらにわにきてください」と。

名前は書けなかった。

ただ、彼女が来てくれることだけを祈った。

私は放課後、裏庭にある植込みに隠れて彼女を待った。

10分後…ヒロコが来た！！

出なければ！！！しかし、足がすくんで立つことができない！

ついでにおなかも痛くなってきた！なんだなんだ！
まさか昨日食べた賞味期限切れのおにぎりなのか？！あわわわわわわ。
おなかから変な音がする！キュルルルルルr…

彼女は裏庭から去った。

私は痛みと悲しみで泣いた。



おっと、随分古い話をしてしまったな。

天気というものは人の心を揺らすようだな。

食事時の諸君、済まない。

ヒロコは今はどうしているのだろうか？

元気に過ごしているのだろうか？

いや、彼女はきっと幸せになっているに違いない。

なんせ私が好きになった女性だからな。